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第1回追加募集馬はメジロルバートの17推し

シルク第1回追加募集

シルク・ホースクラブの 2018年度 第1回追加募集馬が発表され、本日(11月30日)から先行受付がはじまりました。

血統と馬体についてサラッとまとめてみたいと思います。個人的にはメジロルバート推しですが、募集開始からたったの数時間で応募が500口を超えたようで、実績不足民にとっては厳しい戦いとなりそうです。

※ 以下、勝ち上がりなどのデータについては 2018年11月30日現在の中央芝・ダートのみの情報です。

シルク第1回追加募集馬の一覧

ラッドルチェンドの17の血統と馬体

ラッドルチェンドの17

ディープインパクト
ラッドルチェンド(7歳時)
母父
Danehill Dancer
5代内クロス
Northern Dancer 5×5×5
性別
牝馬
生月日
4月20日
生産
ノーザンファーム
募集総額
5600万円
入厩予定
和田正一郎(美浦)
測尺
体重 : 407kg
体高 : 154cm
胸囲 : 172cm
管囲 : 19cm

以下、シルクのカタログ「ラッドルチェンドの17」より引用。

柔軟性に富んだ良質な筋肉と天与の俊敏性は、極上の速さとキレを生み出し、他馬を瞬時に置き去りにします。
また、オンオフが利く聡明な気性はレースで最大限持っている力を発揮してくれるだけでなく、環境の変化にも動じることはありません。
日本最高峰の父と歴史的名牝ミエスクの血を引く本馬の使命は世界の頂を目指すことに他なりません。

プラス材料は「良血」「筋肉が柔らかそうなこと」、マイナス材料は「馬体重」「母ときょうだいが走っていないこと」です。

4代母があのミエスク(Miesque)。しかし一般的には、血統上の遠いところに名馬がいても競走能力が受け継がれている可能性は低いです。

ただ本馬については、2代母ラヴズオンリーミーからリアルスティール、プロディガルサン、ラングレーが出ており、母の代(母のきょうだい)までは遺伝はしっかりされていそうです。

しかし、母自身は中央未勝利

なぜ芝を走らせなかったのかわかりませんが、デビューが遅かったことから、試す余裕がなかったか、脚元に不安があったからでしょうか(ダートのほうが故障する確率は高いらしいですが)。

上は走っていないとは言え、付けられた種牡馬が一流とは言えませんし、2番仔のコルネット(父オルフェーヴル)がまだ 1戦しかしていない段階で評価するのは早計かもしれません。

ディープインパクト× Danehill Dancer の組み合わせは、5頭中4頭が勝ち上がり。しかしそのうち 2頭は 500万下では鳴かず飛ばず

3歳馬エールグリーツにはまだ今後の期待が持てますが、2歳馬サトノラディウスの新馬勝ちは超スローだったので評価が難しいです。どちらも今後しだいでしょうか。

ディープインパクト× デインヒル(Danehill)の組み合わせは、勝ち上がり率 66.7%(12/18)でサトノアレスやフィエロが出ているので、母父父を見ると好相性です。

馬体重に関しては来春にググッと増える可能性もありますが、コルネットを見ると反対にあまり大きくならない可能性もありますし、そもそも様子見ができないクラブなので現状の数値で判断するしかありません。

セレクトセールで税込み5400万円のディープ産駒が、たったの200万円上乗せで買えるというのはものすごくお得感はあります。あとはシルクの目を信じるかどうか…。

エリモアクアポリスの17の血統と馬体

エリモアクアポリスの17

ノヴェリスト
エリモアクアポリス(11歳時)
母父
ダンスインザダーク
5代内クロス
Northern Dancer 5×5×4、Nijinsky 5×4、Literat 5×5
性別
牡馬
生月日
4月1日
生産
シンボリ牧場
募集総額
1400万円
入厩予定
田中剛(美浦)
測尺
体重 : 427kg
体高 : 151cm
胸囲 : 175cm
管囲 : 19.7cm

以下、シルクのカタログ「エリモアクアポリスの17」より引用。

力感漲る首差しと頑健な背腰から作りだされた強靭なフィジカルが、欧州の重馬場でも活躍した父のようなタフな走りを想像させます。
学習能力が高く、人の指示にも素直な気性はどんなレースにも対応可能であり、縦横無尽の活躍が期待されます。心技体の3拍子揃った本馬は無限の可能性を秘めており、輝かしい金字塔を打ち立ててくれるでしょう。

ノヴェリストについては個人的に興味が持てず、つい先ほどまでしっかり見ていなかったのですが、改めて見ると本馬の馬体はけっこう好みのタイプです。

ただ管がかなり湿っぽく脚元が若干、気になります。歩様は及第点。

母は未勝利戦で好走を続け、格上挑戦で 500万下を 2勝。産駒(本馬のきょうだい)は種の問題もあるかもしれませんが、全く走っていません。

その流れで考えると、失礼ながら良いとは言えない種牡馬であるノヴェリストを父に持つ本馬もどうなのだろう…と思ってしまいます。個人的には食指は動きません。

ただ、正面から見た顔はきょとんとして可愛らしいです。

ミオリチャンの17の血統と馬体

ミオリチャンの17

マジェスティックウォリアー
ミオリチャン(10歳時)
母父
スウェプトオーヴァーボード
5代内クロス
Buckpasser 5×5×5、Secretariat 4×5、Mr. Prospector 4×5
性別
牝馬
生月日
5月5日
生産
社台ファーム
募集総額
1200万円
入厩予定
黒岩陽一(美浦)
測尺
体重 : 429kg
体高 : 154cm
胸囲 : 178cm
管囲 : 19cm

以下、シルクのカタログ「ミオリチャンの17」より引用。

可動域の広い関節と柔軟性に富んだ筋肉が、重厚な血統からは想像しえない素軽くしなやかな動きを生み出します。コンパクトに纏まった馬体ではあるものの、5月生まれということを考えればまだまだ伸びしろは十分です。
芝の短距離で4勝した母親譲りのスピードと、持ち前の前向きな気性を武器に、他馬を寄せ付けない走りをみせてくれることでしょう。

プラス材料は「芦毛」「価格」「母の戦績」、マイナス材料は「管囲」「硬さ」「上が壊滅的なこと」と見ています。

母は準オープンの馬なので、父よりも母を重視している自分にとってはそれは好材料です。父の日本での初年度産駒というのも個人的にワクワクします。

一方で、上がまったく走っていないのはかなり怖いです。ただ、母がある程度実績を持っている場合、どこかで良い馬が産まれる可能性はあるとなんとなく思っています(なんとなく)。

サイズは問題ないかもしれません。上の牝 2頭のデビュー時馬体重が 420キロ台なので、遅生まれの本馬が現時点で420キロあるなら十分でしょう(その上は走っていないわけで、大丈夫と言えるのかは微妙ですが)。

すこし管囲が小さいほうなので、あまり大きくならなそうというのは故障のリスクを見たときにプラス材料と考えることもできます。

カタログと他者の評価を見ると「柔らかい」と評されていますが、自分の目にはけっこう硬く映っています

出資馬の現状の成績を考えると、僕の目がおかしい可能性が大ですが、自分は自分の目を信じるしかないです。

柔軟性は加齢と筋肉量アップによって失われていくと仮定すると、若駒時は緩いと言われるくらいのほうが良いと考えています。というわけで、本馬についてその点は割引。

母の勝ち距離から母のミオスタチン遺伝子型を C:C型(短距離適性)と考えると、仮にマジェスティックウォリアーが C:T型の場合、本馬は C:C型・C:T型である確率がそれぞれ 50%です。

スラッとした体型を見ると C:T型に見えます。しかし、芦毛のためか横から見たときはトモが薄く見えますが、後ろから見たときはけっこう厚みがあるようにも見えます。どっちなんだろう…。

どちらにしても、牝馬なので C:C型でも楽しめると思いますし、C:T型なら可能性がひろがって良いと思います。価格も安いので一発狙うのはありかもしれません。

メジロルバートの17の血統と馬体

メジロルバートの17

オルフェーヴル
メジロルバート(14歳時)
母父
メジロライアン
5代内クロス
ノーザンテースト 5×4×4、Northern Dancer 5×5×5、シエリル 5×4
性別
牡馬
生月日
3月1日
生産
レイクヴィラファーム
募集総額
2800万円
入厩予定
松永幹夫(栗東)
測尺
体重 : 427kg
体高 : 158cm
胸囲 : 178cm
管囲 : 19.5cm

以下、シルクのカタログ「メジロルバートの17」より引用。

均整の取れた馬体は、肩回りや臀部の要所に洗練された筋肉を備えています。常歩から力強いキャンターに移行すると抜群の瞬発力を発揮し、体幹がブレない重心の沈み込んだ迫力ある走りに思わず見惚れてしまいます。
穏やかな性格とは裏腹に、調教での負けん気の強さは名馬の資質であり、名高い功績を挙げた父の代表産駒になりうる逸材です。

プラス材料は「馬体」「歩様」「上がそこそこ走っていること」、マイナス材料は「母の年齢」「前肢のコンフォメーション」「馬体重」だと考えています。

当然ながら、オルフェーヴル×メジロライアンという組み合わせは本馬以外は現状いませんし、オルフェーヴル×アンバーシャダイもいません。

ステイゴールド×メジロライアンは 5頭いて 3頭勝ち上がり(1頭は地方出戻りで 500万下勝ち)なので、相性は悪くないかもしれません。

母自身は未勝利でしたが、その産駒は勝ち上がり率 100%、堅実に走っています。

ラストウィッシュ(父アグネスデジタル)とリメンバーメジロ(父メジロベイリー)は未勝利戦を勝ったあとの戦績がすこし残念ですが、他の馬は上のクラスでも戦えています。

今月、未勝利戦を勝ったひとつ上の姉クラサーヴィツァ(父ハーツクライ)も、下級条件戦とはいえ 4戦中3戦で上がり最速をマークしていて今後が楽しみ。

メジロツボネ(父スウェプトオーヴァーボード)にいたっては自身が準オープン馬で、その産駒に菊花賞 5着のグローリーヴェイズや、今月、新馬勝ちしたカヌメラビーチがいます。

というわけで、ロマン血統と言われがちなメジロ牝系(ざっくり囲った)ですが、本馬は普通に期待できるのではないでしょうか。

「ひとつ勝っても仕方ないよ」という気もしますが、勝ち上がった先に上が見えてくるものなので、やっぱり 1つでも勝ってくれそうな仔を選びたいなと思います。

気になるのは母の年齢です。高齢と言われる年齢での出産で、個人的に調べた範囲では母 7〜13歳時までの産駒の平均獲得賞金は 1500万円以上ですが、14歳時産は 1281万円とガクッと落ちます。勝ち上がり率もしかり。

先述したように 1つ上の姉がサクッと勝ち上がってくれているのは心強いですが、母年齢は気になるところではあります。

馬体重が小さいのも少し心配ですが、上も軽い体重で勝っているのでそれほど問題はなさそうです。

馬体については、若干前傾ぎみになっているところ、トモが全体的に薄そうなところ、管がやや湿っているところは減点。バランス、フレームは及第点です。

前肢を正面から見たときに、オフセットなのかエックス脚なのかわかりませんが、少しコンフォメーションに違和感を覚えます。ただデータ的には仮にそうであったとしても、故障リスクは大きくならないようです。

歩様は、後肢の使い方が気に入っています。トモのボリュームの割には後ろから見たときの飛節の位置が定まっていますし、柔軟性があり、伸びやかでバネの効いた歩き方に見えます。

(柔軟性については、他の方が見たときに「緩い」という評価になる部類のものかもしれません。)

蹄がギリギリまで長く接地していて、溜めて急激に返せている感じなのも好印象です。首をうまく使えていて、走るときに頭の位置が高くならなそうなのも良いです。

父の種牡馬成績を見たらすこし躊躇してしまう部分もありますが、やっぱりオルフェ自身は好きですしそこはマイナス評価にはしにくいですね。

というわけで、第1回追加募集で申し込むならこの馬と決めています。

ミステリアスオーラの17の血統と馬体

ミステリアスオーラの17

パイロ
ミステリアスオーラ(11歳時)
母父
シンボリクリスエス
5代内クロス
Seattle Slew 4×5、Nearctic 5×5
性別
牡馬
生月日
1月10日
生産
笹地牧場
募集総額
1600万円
入厩予定
武幸四郎(栗東)
測尺
体重 : 443kg
体高 : 161cm
胸囲 : 182cm
管囲 : 20cm

以下、シルクのカタログ「ミステリアスオーラの17」より引用。

黒光りする漆黒の馬体は父の美質を色濃く受け継いでおり、特に背中の安定感は乗り手が舌を巻くほど卓越しています。
普段は手の掛からない大人しい本馬ですが、調教では自ら他馬に併せにいくなど闘争心溢れる走りに加えて、抜群のスピードを持ち合わせています。他馬に臆することのない勇猛な走りで、獅子奮迅の活躍を見せてくれるでしょう。

メジロルバートの17 のところで力尽きたのでサラッと。

本馬は、今回の追加募集馬のなかで馬体はいちばん良いと思いました。ただ歩様が硬く、血統的にもダート馬なのかなと考えてそこで思考ストップしました。

ときおり深い踏み込みも見せるので撮影時にたまたま歩様が良くなかったのかなとも思いましたが、全体を通して見るとやはりチョコチョコした感じに映ります。

母の戦績、そしてきょうだいの戦績はあまり芳しくないです。ただ付けられていた種牡馬が種牡馬ですし、1頭 500万下を勝った仔も出ています。

早生まれということもあってか体高や胸囲は立派で、すでに完成形に近づいている印象ですが、そのわりには馬体重がすこし小さい気もします。

きょうだいには大きい仔もいますが母はかなり小さかったので、来春に体重が増えて、走りにもダイナミックさが見られたら検討したいです。

…様子見なんてできるわけないんですけどね(汗)。

メジロルバートの17はすでに抽選決定

冒頭に書いたとおり、僕は申し込むとしたらメジロルバートの17 にします。でも、すでに申込口数が 500口を超えており、実績が全然ない自分は抽選枠に一直線です(笑)。

申し込んだら、そのあとは必死にお祈りしようと思います。

※ 測尺は 2018年11月下旬 現在の情報です。
※ 写真などの掲載について、クラブに許可を得ています。

この記事の作成日は 2018年11月30日 です。

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