トップ > キャロットクラブ募集馬の考察(2018年) > サトノジュピターの17(アステロイドベルト)の配合分析と血統評価
サトノジュピターの2017の血統評価
- 父
- ルーラーシップ
- 母
- サトノジュピター(8歳時)
- 母父
- アグネスタキオン
- 5代内クロス
- Northern Dancer 5×5
- 性別
- 牡馬
- 生月日
- 3月5日
- 募集総額
- 3000万円
- 入厩予定
- 池江泰寿(栗東)
- 測尺
- 体重 : 423kg
体高 : 152cm
胸囲 : 175.5cm
管囲 : 20cm
※ 測尺は 2018年8月23日 発表の情報です。
※ 写真などの掲載について、クラブに許可を得ています。
サトノジュピターの17(アステロイドベルト)の配合分析
サトノジュピターの2017 は、父がルーラーシップ、母が小倉日経オープンを勝ったサトノジュピター、母父がデビュー 4連勝で皐月賞を勝ちながら屈腱炎で引退した「幻の三冠馬」アグネスタキオンという血統です。
母サトノジュピターの産駒成績
- ジュピターズライト(16 牡 ハービンジャー)未出走
母サトノジュピターは若い母馬で、まだ実績はありません。初仔のジュピターズライトは未入厩のようで、これからといったところでしょう。
祖母アドマイヤテレサは、サトノジュピターの兄としてオーストラリアのコーフィールドカップ(G1) 勝ち馬のアドマイヤラクティを産んでいます。それ以外に目立った産駒はいません。
※ アドマイヤラクティがコーフィールドC の次走後、客死した件は本当に残念でした。
母自身、祖母自身は準オープンクラスでは勝てるが、重賞となると好走できないというイメージですが、祖母の繁殖実績を見ると重賞ウイナーを出していますし、母サトノジュピターにも繁殖牝馬として期待ができます。
ルーラーシップとアグネスタキオンの組み合わせ
ルーラーシップは最年長の産駒がまだ 4歳という若い種牡馬なので、あまりデータはありません。
いちおう現3〜4歳世代について、母父との相性を調べました(レース機会 20以上、勝ち上がり率は中央ベース、獲得賞金は地方・海外含む、2018年9月5日現在)。
ルーラーシップ×アグネスタキオンは、勝ち上がり率 33.3%(7/21)で、ルーラーシップ産駒全体の 39.5% を下回っています。
1頭あたり獲得賞金は 1000万円で、こちらも全体の 1034万円をわずかながら下回っています。
母父サンデーサイレンス系全体で見ると 45.5%(61/134)・1259万円なので、母父アグネスタキオンはサンデー系のなかで少し足を引っ張っているような状態です。
しかし 2歳オープンを勝ち、皐月賞で 2着と好走しているサンリヴァルがいますので、大物が出ない配合ではないと考えています。
まだまだ産駒が少ない状態でサンプルも多くなく、ハッキリとしたことはわかりません。現状では、相性が良いとも悪いとも言えない組み合わせではないでしょうか。
もうひとつ気になるのは、アドマイヤテレサにはほぼサンデー系種牡馬が付けられているなか、ミスタープロスペクター(Mr. Prospector)系のアドマイヤムーンが 2度付けられており、その産駒がどちらも未勝利で終わっていることです。
もしかしたら、この母系とミスプロ系は合わず、代を経た今回の配合でもルーラーシップが合わない可能性があるかもしれません。
ただ同じミスプロ系のなかでも、フォーティナイナー系とキングマンボ(Kingmambo)系は別物ですし、代重ねで相性が変わっている可能性も十分にあります。
もし配合面でマイナス材料を探すなら、そういう部分もある、という程度の情報でしょう。
ルーラーシップ産駒らしからぬトモ
サトノジュピターの17(アステロイドベルト)は、とても良い馬体をしています。トモ幅がしっかりあり、そこに筋肉も乗っています。
ルーラーシップ産駒はトモ幅があまりない馬が多く、個人的な話で恐縮ですが、いままで好みの馬がいませんでした。本馬は、はじめて出資したいと思えるルーラーシップ産駒です。
ちょうど良い長さと太さの首、伸びの良い胴、しっかり強そうな背と腹など、本当に良い馬だと思います。
管も母父アグネスタキオンにしては湿っていませんし、測尺上も問題なし。飛節も及第点です。父がフレーム的には完璧な馬体をしていましたが、その良さを受け継いでいる数少ない 1頭なのかもしれません。
歩様も高いレベルでまとまっていて、減点すべき箇所がほとんどありません。
馬体について難を付けるとすれば、写真で少しだけ、ほんのちょっぴり左前肢が弓脚に見えることでしょうか。しかし動画をコマ送りで見ると大丈夫そうでした。
前肢が X脚っぽいのも気になると言えばなりますが、矯正可能でしょうし、そもそも X脚が出走率やデビュー遅れ、運動器疾患発症率に影響するという研究結果はありませんので無問題だと思われます。
おそらく手ごろな価格で出資できて、池江泰寿厩舎に入厩予定ということもあり人気しているのだと思いますが、過剰人気とは言えないほど素晴らしい馬だと考えています。
母 8歳時の 2番仔ということで、データ的にもドストライクです。
中間発表がある前から、ツイッターやブログの検索によって人気するのがわかっていたのもあり、僕は出資候補にはしませんでしたが、玉砕覚悟で票を入れるのもアリの良馬です。
この記事の作成日は 2018年09月05日 です。