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スクリーンヒーローの種牡馬成績

スクリーンヒーロー

AEI
1.52
CPI
0.66
AEI/CPI
2.32
勝ち上がり率
全体 : 30.6%
牡馬 : 40.4%
牝馬 : 18.5%
1頭あたり本賞金
全体 : 1620万円
牡馬 : 2690万円
牝馬 : 311万円
クラシック出走率
全体 : 3.31%
牡馬 : 5.80%
牝馬 : 0.00%
牝/牡(1頭本賞金)
11.57%
2勝馬率
13.89%
セン馬率
11.11%

※ 中央(芝・ダート)のみ、2018年9月14日現在の情報。
※ クラシック出走馬率は 2011〜14年産、他は 2011〜16年産のデータ。
※ 画像はキャロットクラブより転載(許可を得ています)。

スクリーンヒーロー産駒は上記のデータ取得時で、中央平地を走っている馬が 180頭のみ。ルーラーシップ産駒やヨハネスブルグ産駒より少ないです。

そのためデータ不足で、かなり偏った数値が出ていることを前提に話を進めたいと思います。

勝ち上がり率は 30.6% と、オルフェーヴル産駒と同程度です。しかし牡馬は 40.4% で水準以上、牝馬の 18.5% という数値が足を引っ張っている印象です。

1頭あたり本賞金についても同じ傾向があり、牡馬の 1頭賞金に対する牝馬のそれの割合は 11.57% ととても低いです。

ゴールドアクターとモーリスの牡馬 2頭で、賞金全体の 40%超のシェアを有しているので、その影響も大きいのだろうか…と思って調べました。

ゴールドアクターとモーリスの 2頭を除いて計算した場合、牡馬に対する牝馬の 1頭賞金の割合は 21.41%。やはり非常に低いです。

これがどれだけ低いかというと、リーディング上位 20頭ほどのデータで見ると、中央値がマンハッタンカフェの 47.48%、ワースト 2位が ネオユニヴァースの 27.33%、それを大きく離してスクリーンが 1位です。

勝ち上がり率とあわせて見ても、牝馬が走らない典型的な種牡馬の 1頭に見えます。

もちろん、出走頭数が少ないので異常値が出ている可能性もありますし、2歳戦で活躍しているウインゼノビアや、新馬戦で強い勝ち方をしたフィルムフェストなどの牝馬もいますので、まだまだわかりません。

クラシック出走馬率は高く、牡馬の数値はキングカメハメハ産駒やハーツクライ産駒を上回ります。もちろん産駒が少ないので数字が振れやすいことはありますが、今後も要注目です。

セン馬率は 11.11% と非常に高い部類で、それが牝馬の成績の悪さにつながっているところがあるのでしょうか。

しかしスクリーンヒーロー産駒以上にセン馬率の高いダイワメジャー産駒は、種牡馬リーディング上位のなかでは圧倒的なフィリーサイアーぶりを発揮しているので、そんな単純な話でもないのかもしれません。

AEI は繁殖牝馬の質にたいして高い数値を示しており、AEI/CPI はなんと 2.32 で、ディープインパクトを軽く超えています(笑)。

勝ち上がり率が低いなかでのこの数値ですから、オルフェーヴルと同じようにホームランか三振かという傾向がとても強いのだろうと思います。

先述のとおり母数が少なくデータの信頼度はやや低いですが、これからどんどん産駒数が増えていく予定なので、数値がどのように変化していくのか、それとも変わらないのか、楽しみな種牡馬です。

スクリーンヒーローのBMS相性

母父 勝上 総数 勝上率 1頭賞金 重賞代表
キョウワアリシバ 1 2 50.0 36513 ゴールドアクター
カーネギー 2 2 100.0 27150 モーリス
サンデーウェル 1 1 100.0 9949
ディアブロ 1 2 50.0 8509 グァンチャーレ
Nureyev 1 1 100.0 8235
Diesis 1 1 100.0 5530
エイシンサンディ 3 4 75.0 4671 トラスト
ホワイトマズル 1 2 50.0 4315
アドマイヤコジーン 1 1 100.0 3420
タイキブリザード 1 1 100.0 3388
Aptitude 1 1 100.0 3255
Green Desert 1 2 50.0 2425
エルコンドルパサー 3 8 37.5 1947 ミュゼエイリアン
チーフベアハート 2 2 100.0 1640
フレンチデピュティ 2 3 66.7 1307
ナリタブライアン 1 1 100.0 1199
ティンバーカントリー 2 3 66.7 1033
アドマイヤベガ 1 2 50.0 896
ジャングルポケット 2 4 50.0 854
サザンヘイロー 1 2 50.0 754
タイキシャトル 2 4 50.0 722
デヒア 1 2 50.0 570
Caerleon 0 2 0.0 428
アフリート 1 4 25.0 275
フジキセキ 1 6 16.7 211
シンボリクリスエス 0 5 0.0 128
トニービン 0 7 0.0 72
アグネスタキオン 0 2 0.0 63

※ 中央(芝・ダート)のみ、2011〜16年産、レース機会 20以上の母父(BMS)のみ、2018年10月3日現在の情報。

スクリーンヒーローの母父系の相性

母父系 勝上 総数 勝上率 1頭賞金 重賞代表
ネイティヴダンサー 2 4 50.0 18584 ゴールドアクター
シャーペンアップ 1 1 100.0 5530
ノーザンダンサー 8 22 36.4 3340 モーリス
ロイヤルチャージャー 5 11 45.5 2027 グァンチャーレ
ダンチヒ 4 12 33.3 1875 ジェネラーレウーノ
シアトルスルー 3 5 60.0 1571
ヌレイエフ 1 6 16.7 1419
サンデーサイレンス 8 27 29.6 1300 トラスト
ミスプロ 12 43 27.9 688 ミュゼエイリアン
ニアークティック 2 2 100.0 636
ナスルーラ 7 27 25.9 503
ストームキャット 1 5 20.0 295
ロベルト 1 11 9.1 218

※ 中央(芝・ダート)のみ、2011〜16年産、レース機会 20以上の母父系のみ、2018年10月3日現在の情報。
※ 独自に系統を分類しています。大系統のデータに小系統のデータは含まれません。
※ 他ページではノーザンダンサー系のみニアークティック系に含まれています。

スクリーンヒーローと BMS・母父系との相性は、圧倒的データ不足で特に言えることがありません。

強いて言えば、サンデーサイレンス系やロベルト系を除いたロイヤルチャージャー系との相性が良さそうという点です。

勝ち上がり率 45.5% で、勝ち馬 5頭の母馬がすべて別。そしてグァンチャーレという重賞ウイナーが出ていますので、ある程度信頼できるかもしれません。

非サンデー系・非ロベルト系のロイヤルチャージャーはそんなに見かける血統ではないですが、もしクラブで募集がかかったら検討してみたいと思います。

スクリーンヒーロー産駒の距離適性

距離 勝率 連対率
芝〜1600 7.47 13.57
芝1400〜2400 7.56 13.52
芝2000〜 8.81 13.66
ダ〜1400 9.42 15.91
ダ1600〜 8.27 14.66

※ 中央(芝・ダート)のみ、2018年9月17日現在の情報。
※ 芝の距離区分がかぶっていますが、ミオスタチン遺伝子型の別による得意距離ごとに集計しているためです。

芝では全体的に安定しているものの、長めの距離のほうが得意というのが見てとれます。ダートのほうが勝率と連対率は高めで、特にダート短距離が良いようです。

ロベルト系のパワー寄りというのがあるのかもしれません。

ただこれらもデータ不足のため、産駒数が増えてこないとなんとも言えない部分もあります。

2015年から種付け頭数が増えており、2016年産からどんどん出走数も上がってくると思うので、今後の動向に要注目です。

この記事の作成日は 2018年10月07日 です。

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