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キングカメハメハの種牡馬成績

キングカメハメハ

AEI
2.30
CPI
1.38
AEI/CPI
1.67
勝ち上がり率
全体 : 47.3%
牡馬 : 56.4%
牝馬 : 35.7%
1頭あたり本賞金
全体 : 2812万円
牡馬 : 3803万円
牝馬 : 1558万円
クラシック出走率
全体 : 3.23%
牡馬 : 4.04%
牝馬 : 2.20%
牝/牡(1頭本賞金)
40.97%
2勝馬率
30.83%
セン馬率
7.05%

※ 中央(芝・ダート)のみ、2018年9月14日現在の情報。
※ クラシック出走馬率は 2006〜14年産、他は 2007〜16年産のデータ。
※ 画像はキャロットクラブより転載(許可を得ています)。

国内ではディープインパクトに次ぐ種牡馬成績をおさめているキングカメハメハ。

サンデーサイレンス系があふれる中で、現役時代も種牡馬入り後も非サンデー系としてトップクラスの活躍をしており、血統の多様化という点でもとても頼もしい存在です。

クラブ馬としても、産駒の募集総額はディープインパクト産駒に次ぐ価格となっており、個人的においそれと出資できないのが残念ではありますが、種牡馬成績を見たら仕方ないと諦められます。

AEI はディープインパクトに次いで 2位。AEI/CPI も同じような世代数の産駒を残している種牡馬と比較した場合は 2位。勝ち上がり率や 1頭あたり本賞金も、同様に比較すると 2位です。

あらゆる面でレベルが高く、ロードカナロアやルーラーシップなどの後継種牡馬に恵まれているのも当然、というように感じます。

ただひとつ一口馬主の視点で懸念点をあげるとすれば、クラシック出走馬率はあまり高くないです。

年齢別の勝率推移を見ると、特に晩成傾向があるわけではないですが、早期にデビューする馬の割合は低めのようなので、それが影響しているのかもしれません。

ハッキリとした原因はわかりませんが、ことクラシック出走に関しては、ディープインパクト産駒との差がほかの種牡馬同様についているということを意識しておくべきでしょう。

サンデーサイレンス系の繁殖牝馬が用意できない、ということは国内ではあまりないことかと思うので、相手牝馬の選定に困らないのもキンカメのポイントのひとつ。

ちなみに、各年の生産頭数にしめる社台グループ生産の割合(社台グループ生産頭数 / 全生産頭数)は、2013〜17年産の 5年でディープインパクトのそれを下回ったのが 1度のみ。

種付け頭数が多くないのもあるかもしれませんが、社台グループの期待度がうかがえます。

※ 絶対的な生産頭数は、ディープインパクトのほうが上です。

初期には牝馬三冠のアパパネ、その後ルーラーシップやロードカナロア、そして直近ではレイデオロなどを輩出しており、あいかわらず競馬界を引っ張っています。

しかし 2013年に体調を崩して以降、全盛期のようには種付けできておらず、産駒頭数が減少傾向にあるのは寂しいかぎり。

種牡馬生活は終盤にはいってきていると思いますが、また強い産駒を出して、ディープ産駒や自身の後継種牡馬の産駒と、熱い戦いをしてほしいと思っています。

キングカメハメハのBMS相性

母父 勝上 総数 勝上率 1頭賞金 重賞代表
Storm Cat 10 19 52.6 4960 ロードカナロア
ダンシングブレーヴ 5 9 55.6 4666
A.P. Indy 7 10 70.0 4279 ケイアイエレガント
ブライアンズタイム 13 24 54.2 3986 グランドシチー
Saint Ballado 6 6 100.0 3958
Silver Hawk 3 8 37.5 3576
サンデーサイレンス 194 401 48.4 3325 ドゥラメンテ
トニービン 14 32 43.8 3261 ルーラーシップ
ダンスインザダーク 21 51 41.2 3106 ラブリーデイ
Sadler's Wells 7 13 53.8 2863
フジキセキ 28 57 49.1 2474
Rahy 4 7 57.1 2465 ヒラボクキング
フレンチデピュティ 13 26 50.0 2425 ミュゼスルタン
スペシャルウィーク 19 37 51.4 2287 リオンディーズ
Deputy Minister 5 10 50.0 2130
ノーザンテースト 9 17 52.9 2092
Danzig 6 10 60.0 1958
クロフネ 7 16 43.8 1472
アグネスタキオン 20 52 38.5 1313
アドマイヤベガ 6 13 46.2 1010

※ 中央(芝・ダート)のみ、2006〜16年産、レース機会 100以上の母父(BMS)のみ、2018年9月26日現在の情報。

キングカメハメハの母父系の相性

母父系 勝上 総数 勝上率 1頭賞金 重賞代表
ストームキャット 19 34 55.9 4318 ロードカナロア
ロベルト 27 60 45.0 4193 レイデオロ
マンノウォー 4 9 44.4 3462 クルーガー
ナスルーラ 54 116 46.6 3373 ホッコータルマエ
ヌレイエフ 12 19 63.2 3335 ミッキーロケット
エクリプス 15 27 55.6 3096 ケイアイドウソジン
シアトルスルー 16 24 66.7 2897 ケイアイエレガント
サンデーサイレンス 309 666 46.4 2863 ラブリーデイ
ノーザンダンサー 82 170 48.2 2699 アパパネ
ロイヤルチャージャー 20 33 60.6 2447
ダンチヒ 26 55 47.3 1966
テースト 13 25 52.0 1954
ミスプロ 32 79 40.5 1548 リバティハイツ

※ 中央(芝・ダート)のみ、2006〜16年産、レース機会 100以上の母父系のみ、2018年9月26日現在の情報。
※ 独自に系統を分類しています。大系統のデータに小系統のデータは含まれません。

キングカメハメハの BMS・母父系の相性を見ると、からっきしダメという組み合わせがあまり見当たらず、あらためて良い種牡馬だと感じさせられます。

ノーザンダンサー系全体では平均値はすごく高いわけではないですが、アパパネが出ていますし、小系統のストームキャット系でロードカナロアが、同じく小系統のヌレイエフ系でミッキーロケットが出ています。

またヌレイエフ系・ストームキャット系・テースト系は勝ち上がり率が高く、ND系全体で見たときに、打率と打点を兼ね備えていると評価できるかもしれません。

ただストームキャット系の数値が良いのは、同系統内の賞金シェア 44.4% のロードカナロアが出たからであり、彼を抜くと 1頭あたり本賞金は 2474万円まで下がります。

しかしそれを言ってしまうと、他にも同様に言えるケースが多々ありますし、「1頭あたり本賞金」というデータの存在意義がなくなってしまうのですが…深くは考えないことにします。

あるいは、ディープとのニックスが知られていることもあわせて考えると、そもそもストームキャットが母父として優秀過ぎるのかもしれません。

ロベルト系も 1頭あたり本賞金は高いですが、レイデオロが引っ張っている部分が大きいです。

シンボリクリスエスが合うか否か、という点はまだデータ不足でわかりません。キンカメ×ボリクリで結果が出ているのは全兄弟のレイデオロ、レイエンダくらいですので、今後の動向を注視したいです。

打率が高いのはシアトルスルー系。エーピーインディ(A.P. Indy)が引っ張っていることもありますが、ダートでも潰しがきくキンカメ産駒には、母父にダート系の種牡馬をもってくるのも良いのかもしれません。

サンデーサイレンス系との相性については言わずもがな。平均値はそれほど高くないですが、多くの G1馬が出ていますし、収得賞金の大きい馬の割合が高かったと記憶しています。

キングカメハメハ産駒の距離適性

距離 勝率 連対率
芝〜1600 9.12 18.22
芝1400〜2400 10.27 19.31
芝2000〜 10.71 19.24
ダ〜1400 8.84 16.96
ダ1600〜 11.03 20.62

※ 中央(芝・ダート)のみ、2018年9月17日現在の情報。
※ 芝の距離区分がかぶっていますが、ミオスタチン遺伝子型の別による得意距離ごとに集計しているためです。

芝でもダートでも、そして距離ごとに見ても安定感がすごいです。

どの区分でも高いレベルで安定しており、ディープインパクトほど芝・ダート間でのギャップがなく、むしろダートで強く地方でも活躍できるのがキングカメハメハ産駒の強みですね。

母父との相性を見てもそうでしたが、距離適性を見てもウィークポイントが見つからないという感じで、あらゆる面で安定感のある種牡馬だと思います。

この記事の作成日は 2018年09月27日 です。

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